住まいのむしめがね 2【ホルムアルデヒド】

こんにちは、設計の時川です。
花粉の量が日に日に増え、中途半端な雨が降ると車はヒョウ柄のような見るも無残な姿になっています。それを休日の朝から洗車し また翌日にはヒョウ柄に。
5月ぐらいまではルーティーンのようにこなしていくんでしょう。昔オフロード車に乗っていた時はビカビカに磨きコーティングをした上で、あえて泥汚れが付くように未舗装路を走り泥付けをしていた頃もありました。オフロード車は多少汚れているぐらいがかっこいいという考え方の基に。
車の話をしだすとキリが無いので本題に。

コーヒーブレイク

ホルムアルデヒド。名前は耳にした事があると思いますが、正体はどんなものなのか。
刺激臭を持つ気体で、水に溶かしたものはホルマリンと呼びます。ホルマリンと聞くと実験室をイメージしたりサスペンスドラマを思い出したりしませんか。
これだけの説明で体に悪そうな嫌なイメージを持ちますよね。
住まいにもホルムアルデヒドは密接に関係していて、建築材料や家具の接着剤に含まれているんです。

シックハウス症候群という言葉が話題になった時がありました。 住宅の高気密化だけが独り歩きして換気計画や化学物質の影響問題が後回しにされた結果、カビやダニ、様々な化学物質による影響で自律神経失調症や皮膚、気管支等に様々な症状があらわれました。
そういった問題を受けて国は法改正を行い規制を設けたという経緯があり、シックハウス症候群の原因の一つがホルムアルデヒドです。

■人への影響
 ・発がん性が認められた
 各種アレルギーの原因

●ホルムアルデヒドの発生源
 ・建築材料や家具の接着剤
 タバコ

建築については2003年に法改正が行われました。
・ホルムアルデヒド発散建材に対する発散量の規制(F☆☆☆☆(フォースターと読みます)が最高等級)
・換気設備の義務付け
要は発散量を極微量まで規制して、発散してしまったものは換気設備で外に排出するという考え方だと思います。
規制前の住宅は気密度が低かったので、スキマ風等でいつの間にか換気されていたんでしょうね。

無垢材や漆喰等の天然材料はホルムアルデヒドは含まれていません。天然材料が見直されている背景には見た目の好み以外にも、健康不安を少しでも排除したいという思いが反映されているのではないでしょうか。