中古物件の購入を検討されている方からの建物の現状確認のご依頼でした。
袋地(ふくろぢ)※1)だったため、建て替えはできず、大規模なリフォームを検討中とのことで現場を確認しに行きました。
築58年の建物の基礎部にはシロアリによる蟻道(ぎどう)※2)が確認され、建物内の浴室には成虫の羽やフンを確認。

一見シロアリによる穴が開いていないように見える所でも塗装の下はシロアリの被害が酷く、建物の躯体部分の多くはシロアリの被害が予想され、リフォームするためには確認申請が必要となる可能性が高いことをお伝えしました。

今回はお客様のお力になることはできませんでしたが、ピネストでは暮らしに関わる様々なご相談に対応いたしますのでお気軽にご相談ください。
★ピネストのシロアリ対策★
ピネストでは、シロアリ対策としてホウ酸による防蟻処理をしています。
一般的には農薬系の薬剤を使い防蟻処理をしていますが、揮発性があり化学薬品に敏感な方やお子さまは体調を崩すことが懸念されます。また、約5年で揮発し防蟻効果が低減してしまうため防蟻処理の再散布などが必要になります。
ピネストの防蟻処理は、目薬などにも使用される天然成分のホウ酸で人体に影響がなく半永久的に効果が持続します。
新築だけではなく既築建物へも散布ができますので、化学薬品の防蟻がされ経年のため効果が低くなった建物でもホウ酸の防蟻処理ができますのでご相談ください。
★シロアリについての豆知識★
日本の代表的な在来種であるヤマトシロアリやイエシロアリは土の中に巣を作り、床下や1階部分を中心に木材部分を侵食していきます。
これに対して、輸入材に付着して海外から日本に入ってきた、外来種のアメリカカンザイシロアリは土の中に巣を作らず木材の中に巣(コロニー)を作り家全体を侵食していくのが特徴です。
また、木材の表面は食べないため被害に気付きにくく、見逃してしまうと家全体に広がってしまう恐れがあります。※2)《侵入経路》
シロアリは日光や乾燥を嫌いますが、土の中から床下に侵入する他に、地上では外壁に土や食べた木クズ等でトンネル状の「蟻道(ぎどう)」を作り外壁を這い上がり、建具のほんの小さなヒビ部分や隙間、木材の部分等から家の中に侵入してしまいます。
《注意したいこと》
シロアリは4月~10月頃、新しい巣を作るため羽アリが飛び出して、家中に被害を拡げたり、近隣へと飛んで移り住み生息域を拡大しています。
また、庭に木製のプランターや花壇の枠、木製の遊具などにも被害がでます。そこから家へと移動し大きな被害となるケースもあるので注意しましょう。
外来種のアメリカカンザイシロアリはここ数年、日本国内で本州・四国・九州・沖縄に生息地域が広がっており、被害は年々増加傾向にあり注意が必要です。
※1★袋地(ふくろぢ)と旗竿地(はたざおち)の違いについての豆知識★
袋地とは、公道に面していない土地のことです。袋地に入るには公道(幅員4m以上)に面している囲繞地(いにょうち)を通らなければなりません。袋地では新築・中古物件の建て替えはできない可能性が高いので購入などの時は注意が必要です。

また、中古物件や売地のチラシなどでよく目にする旗竿地は、囲繞地の奥の敷地に入るための囲繞地の横に公道に接する幅2メートル以上の土地があるもので、旗竿の形と似ていることからついた名です。
