こんにちは、設計の時川です。
気温も下がってきて樹々が色付いています。有名なイチョウ並木なども目を愉しませてくれますよね。
先日、イチョウ並木で信号待ちをしている時に風で舞い落ちる大量のイチョウの葉がとても印象的でした。
しかしながら樹々の寿命や日々落ち葉を掃除してくれる沿道住民の陳情などで伐採の計画もあるんだとか。
【床暖房】
床暖房にも様々な種類があるのはご存知でしょうか。電気なのか温水なのか。
ざっくり分けると上記の2種類なんですが・・・
一昔前はエアコンなどと併用する補助暖房としての認識がありましたが、計画次第では床暖房のみでOKといったものもあります。
まずは電気式。
電気式というのは、電気を通すと発熱する金属線やカーボンフィルムなどをフローリングの下に施工し温める方式です。 スイッチを入れたらすぐに床が温かくなるのが最大の特徴でしょうか。
次に温水式。
温水式というのは、フローリングの下に温水が通るパイプやパウチ(袋形状)があり電気やガスで温水を作って通すことで温める方式です。 電気式と違い温まるには時間がかかります。
上記の比較だけだと電気式の方がすぐに温まるし漏水の心配もないしメリットだらけのように感じますが、現状は温水式を選ばれる方の方が多いように感じます。
そもそも床暖房は『熱い』ではなく『温かい』ぐらいの熱源で建物を快適な温度にしようとしているので、外出時も つけっぱなし にしないと意味がないんです。 肌寒くなってきた時期にスイッチONにしたら春までそのままでもいいぐらいです。 室温が下がってしまうと再度上げるのにかなりエネルギーを使うんです。 自動車を運転する時も信号等でストップ&ゴーが多い状況よりも郊外を一定速度で走っていた方が燃費がいいのと同じようなものです。 しかし えっ!?光熱費が・・・ と考えますよね。 温水式でヒートポンプ式(エアコンの室外機のような)ならランニングコストがかなり抑えられるんです。 だから温水式を選ばれる方が多いんです。
温水式でも蓄熱という考え方を取り入れている床暖房もあります。建物を設計する上でも蓄熱という考えを意識しながら行います。 日本人は靴を脱いで生活する文化なので一番肌が接しているのは壁でも手摺でもなく床なんですね。 そこに蓄熱されるものがあれば心地いい度が上がるわけです。
また、ある床暖房はリフォーム時に床を張り替えなくてもOKなものもあります。 床下から施工することで家具を動かすこともないので日常生活を送りながらリフォームが出来てしまいます。
ヒートポンプ式温水床暖房をお使いで在宅時だけ使っている方、とりあえず一か月程度でもつけっぱなしで使用されてみてはいかがでしょうか。 その場合はいつもより少しだけ低めの温度設定でも大丈夫だと思います。 いろんな使い方を気長に試してみてご自身に合う使い方を見つけられると、自宅での時間がもっと好きになり愉しくなっていくと思います。
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