こんにちは、設計の時川です。
住まいのむしめがね18は【羊毛の断熱材】です。
断熱材といえばグラスウールでしょ、というのがひと昔前までの常識(?)でした。そもそもグラスウールって何?ってことなんですが、ガラス繊維を綿状にしたものです。それをメーカーが大量生産し価格を下げ、安いから使いやすいグラスウールをハウスメーカーが軒並み使っていたので世の中の断熱材の大きなシェアを占めていました。
しかし湿気に弱いんです。湿気にさらされるとフワフワの綿がペチャンコになってしまい回復することはありません。そうなると当然当初の断熱性能は失うわけで…
現在は断熱材と名乗るものはかなりの種類があります。グラスウール、ロックウール、ウレタンフォーム、ウッドチップ、ポリウレタン、羊毛 などなど。
羊毛とは羊の毛です。ウールですね。僕も着ていますが細かく編まれたウールのニットってあったかいですよね。羊の毛が住宅の断熱材になっていることにビックリした記憶があります。
断熱性能はもちろんですが、最大のメリットは
①調湿
②消臭
③吸音
です。
石膏ボードに壁紙が貼ってあっても湿気や臭気は透過しているんです。難しい話になりますが…湿気なんかの方が壁を構成している素材よりも粒子が小さいってことですね。
冬の乾燥している時期は壁の中の羊毛が溜め込んでいる湿気を放出して(壁を透過して)室内を加湿します。
夏はその逆。
焼肉をした後の臭いは壁を透過して羊毛が分解します。(タバコも汗臭さもシックハウスの原因も!)
外部からの車の音は羊毛が吸音し、内部での音も外に出にくくなります。
自然由来の素材だってことも暮らしているうえで安心ポイントではないでしょうか。
サンプルもあるので是非ご来社下さい。触ってみませんか?フワフワで気持ちがいいですよ!(ちなみにグラスウールは触るとチクチクして痒くなります)
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