100枚の鱗。

皆様、本年も宜しくお願い致します。
スタッフの木村です。
今回のブログでは、先日の新年のご挨拶ブログに掲載されていた、ピネストのショーウィンドウに飾られている辰の制作秘話をお伝えしようと思います(^^)

まず、2023年の夏頃に「施工中の物件から余った換気用のアルミダクトがあればとっておいて欲しいんです!」と、お願いするところから始まりました。
とは言っても、ダクトも170cmくらいの長さをお願いすると大きな物ですし、配管工事の方にもお願いしなければなりませんので、今回はディスプレイ案を丁寧に描き、現場担当の時川にしっかりと説明し依頼しました。

そして無事、ダクトを取り置きしていただきました!

そこから年末までは夏の展示ハロウィンの展示クリスマスの展示と制作!
そして、あっという間に12月下旬になってしまい急いで準備に取り掛かりました!
「辰」というと、長い身体、蛇腹のようなお腹、固い鱗、たてがみ、ワニのような手に金色の玉を持っている…。
というイメージで考え始め、まず鱗をどう作るかを考えました。
材料を考えていると制作する作業場に「碧の家」の完成報告に使用したアメリカンフラワーの残りがあり、これを使用して作る事に。
前回のものは、かなり深い碧色だったので今回は緑を新たに購入しました💰
そして、細い針金を輪っかにして溶液にディップ!すると薄い膜ができるんです✨

ダクトの長さは約150cm…そこに一枚づつ貼るため、ひたすら地味な作業を繰り返します。
(※アメリカンフラワーは溶液が揮発するため、使用する際は十分な換気が必要です!)
薄いグリーンと、既存のブルーも少しずつ混ぜたりして3色の鱗を作成しました。
タイトルには「100枚の鱗」と書きましたが、途中からはもう何枚作っているのか数られず…

ザザーッっとこんな感じです。
次に辰の手です。アルミワイヤーで骨組みを作り、アルミホイルで肉付け。筆でアメリカンフラワー溶液を塗りました。(エイリアンの手みたい…)

持っている玉は、スチロールの玉に金色を塗ろうと試しましたがうまくいかず悩んでいたところ、100均のお店にてミニくす玉を発見して「これだー!」と即購入!完成した手に持たせるとピッタリな大きさでした✨

たてがみも準備して材料が揃い、いよいよダクトに貼り付けていきます!
グルーガンで一枚一枚、色のバランスをみながら貼っていきます。

枚数が足りるかな・・・とドキドキしながら貼りましたがギリギリ間に合いました!

「2024」の数字は当初デジタルな数字を作成しようと思っていましたが、制作時間と材料の関係で毛筆で書くことに変更。最初「きちっとした文字で書かなきゃ!」と頑張ってみましたが…筆で書くのは高校(中学校?)の授業以来だったので、何枚書いても小学生が書いたような字に💦
結局少し癖のあるような字で書いてみました…書道を習っておけばよかったかな~💦

そしていよいよ展示作業です!
アルミダクトといっても150cmほどの長さがあると重量もあります。
倒れないようにダクトの上部に穴をあけワイヤーでしっかり固定しました。

辰が現れた雲海と昇っていく先の雲はたくさんの綿で。雲海には金色の粒々も散りばめました!

仕事納め29日の夕方ギリギリに完成しましたー!
前を通った男の子が「ママ!見て!ドラゴン!」と喜んでくれたのが嬉しかったです✨
こちらの展示は1月の中旬頃までの予定ですので、お近くにお越しの際はご覧いただけましたら幸いです(^^)