木造2階建て(SW工法)
延べ面積 198.74㎡(60.11坪)
耐震等級3 +制震構造
断熱性能 UA値=0.30W/㎡・K
気密性能 C値=0.24㎠/㎥
認定低炭素建築物
ホウ酸防蟻処理
漆喰壁
無垢フローリング
熱交換型24時間換気システム
床暖房
店舗兼用住宅
ホームエレベーター
インナーガレージ
プラン説明
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日光市にある川沿いの立地で、山のみえる店舗併用住宅です。
断熱基準の地域区分は4地域ではありますが、冬はマイナス10度にもなり、かつ11月から2月まで南の山が影を落とし、川があることで湿度も高いというなかなかに厳しい環境です。そこで当社標準の断熱性能である、G2クラスの高性能住宅とするために、硬質ウレタンフォーム厚さ100mmと45mmの2枚張り(スーパーウォールDUAL工法)とトリプルガラスの樹脂サッシを採用しました。
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敷地に余裕があることもあって、日射取得を最大限活かすために、南に正対する方向に建物を配置しました。
そして街路に対して斜めになることで、店舗や住居玄関へのアプローチにも変化をつけることにもなります。
結果、玄関庇も変型四辺形となり面白い効果を生んでいます。 -
また前面の山に対しても、南面の窓のからの眺めが山の左側の裾野が低くなって行く先の空に抜けていくことで、山の圧迫感を軽減することにもなりました。
1階は車庫と主にアクセサリーの製作と販売の店舗で、2階が住居となります。
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オーナー様の希望の一つでもあり、地産地消の観点からも、構造材をはじめフローリングなどの仕上げ材にも地場産材の日光杉を多く使用しています。
東京とは違う厳しい日光の気候や木材を熟知した、地元の材木業者さんや大工さんたちの協力を得て、地場産材の良さを最大限活かした、質の高い家づくりができました。住居リビングの勾配天井はなだらかに下がりながら、前面の山への景色にゆったりと繋がっていくように配慮しました。
また、可愛がっている猫のためのステップ等を配置することで楽しげな空間にもなっています。
何より、前述した日光杉と漆喰壁のコントラストも柔らかく、性能だけでなく雰囲気もより暖かな空間となりました。
設計理念
山の眺めを楽しむリビング
板張りの勾配天井は、色味が異なるレッドシダーをランダムに施工することでリズムをつくり、リビングの窓から望む山への眺めに繋がっています。
耐震強度上で必要な「耐震壁」を筋交いのままで見せることで、空間がゆっくりと分かれる印象になり、デザイン的な遊びになっています。
梁を挟むように施工された二つの高窓は、間隔を少し離して施工することで
窓と窓との間に通っている梁をより強調して見せており、木材の美しさを感じることができます。
【書斎】日光杉のオーダーデスク
充分な制作スペースが欲しいというオーナー様のご要望に合わせて設計した、幅広のオーダーデスク。
木目が美しく強度も高い日光杉を使用しています。
デスクに座ったときに、右側の窓から山の眺めが楽しめ奥行を感じられるように、すぐ横の窓は大きめに施工しアクセントをつけています。
冷え込みが強い土地柄に合わせて、サッシはすべて樹脂サッシを施工。ガラスはトリプルガラスを使用しています。
デスクでパソコン作業や制作がしやすいように、コンセントの位置や数を計算し施工しています。(デスク上部に4口、デスク下部に2口)
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