木造2階建て(SW工法)
延べ面積 51.31㎡(15.5坪)
建築面積 28.18㎡(8.5坪)
耐震等級3 +制震構造
断熱性能 UA値=0.45W/㎡・K
気密性能 C値=0.57㎠/㎥
準耐火建築物
防火サイディング外壁材
防火サッシ(樹脂+アルミハイブリッド)
第一種熱交換型換気システム
ホウ酸防蟻処理
クロス壁紙
フローリング
ロフト
トップライト
プラン説明
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近隣で長くお付き合いのある商店主の方から、所有する賃貸中の戸建ての建て替えのご相談がありました。もともとかなり古い住宅を中古で購入されたものでした。
街区は防災地域であり、古い木造建物が密集している場所です。狭小なうえ、近隣の建物が三方とも密着し一部越境しているなど、建て替えとなると規模をかなり縮小せざるをえない敷地です。
建物がかなり傷んで構造も脆弱なので、「安心安全なものにしておきたい」というのがお施主様のご希望でした。 -
しかし、当社では高性能住宅を提供しておりますので、それなりの金額で賃貸住宅を建てることに、採算面では必ずしも合理的と言えない部分があります。その点をあらかじめご説明したところ、「駅が近く利便性も高い立地なので、将来的に自宅として利用することも想定しているので、しっかりした住宅にしておきたい」とのご要望をいただき、お引き受けすることになりました。
このような狭小な敷地の場合、よほどアクロバチックな計画でない限り、法的な制約で自ずとプランは決まってきてしまいます。
賃貸住宅ということもあり、通常の間取りでプランニングするなかで、できる限り、注文住宅ならではの空間や細部にゆとりをもたらし、外部からの視線なども考慮して計画をしました。
設計理念
開放的なリビング・キッチン
住宅密集地のため、リビングの南面からしか採光が取れない立地ですが、路地に面したガラス戸(玄関ホール)との間にポリカーボネートの引き戸を“ワンクッション”入れることで、採光を取りつつ、路地を行き交う人の気配や視線を和らげる効果を生んでいます。この“ワンクッション”があることで、光がリビングに柔らかく広がり、落ち着いた寛ぎやすい空間になっています。
壁付けのI型キッチンは、LDKの空間を区切らないため空間を広くすっきりと感じさせます。
ロフトのある高天井の洋室
約7.5帖の主寝室は、天井を上げてロフトを設け収納を分けることで、無駄なくスペースを活用することができます。
天井が高いことは閉塞感を和らげる効果もあり、隣家が密接して建っているために小さな窓しか取れないところを、トップライト(天窓)を設けることで採光に成功しています。
天井から降り注ぎ広がる光は、穏やかで包み込むような優しい空間を生み出しています。
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