住まいのむしめがね14 【長押】

こんにちは、設計の時川です。

台風の影響とはいえこのところの局所的な豪雨は凄まじいですね。傘をさしていてもズブ濡れになります。

出勤時に豪雨に合うと靴まで浸水してしまします。帰宅時には乾いた靴で帰りたい…  Ummm……

社内の限られた道具と環境を駆使して乾かそうと必死に考えるわけです。エアコンを効かせた湿度が低い場所で扇風機の風を当てておくという結論に達しました。 限られた条件の中で結果を出そうとするプロセスを結構楽しんでやっています。

 

住まいのむしめがねは【長押】です。

長押は『なげし』と読みます。

田舎がある方でしたら目にした事があると思いますが、和室でハンガーが掛けてあったり、賞状やご先祖様の写真なんかが飾ってあるアノ部分です。

和室長押1

昔は壁に柱が見えてくる真壁工法が多かったので長押がある和室も多かったですが、最近の和室は柱が隠れている大壁工法も多いので長押自体が設置されなくなってきました。

大昔は身分の高い方の建物しか長押は無かったようですが、現代においては物を掛けるといった日常の利便性で検討される方も多いです。 お客様の上着を掛けて置いたり、浴衣や着物をしまう前の風通しに掛けておくにも便利ですよね。

デザインや設置場所をアレンジすれば和室だけではなく洋間にもよく合うんですよ。

例えば玄関。濡れたレインコートを乾かしたり自転車のヘルメットを掛けたり、夏場は帽子を掛けておいてもいいですね。

玄関長押

便利だからと言って家中に長押を付けると野暮ったくなりますが、適所に適量あると暮らしが少し便利になります。

温故知新。

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