住まいのむしめがね11 【雨水】

こんにちは、設計の時川です。

僕は子供の頃から乗り物が大好きで、よく電車に乗せてもらったりドライブに連れていってもらったりしていました。

飛行機も好きで大人になった今でも見ているだけでワクワクします。先日所用で空港に行った時も、自分が搭乗するわけでもないのに無駄にアドレナリンが・・・

住まいのむしめがね 【雨水】です。

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一年のうちでも雨が多い時期ですね。雨ってどんな経路を辿ると思いますか?

雨が降り屋根に当たり雨樋(横樋)へ流れていきます。縦樋を通り地面に埋設された雨水管(汚水管の雨水専用版)を経て道路に埋設してある雨水本管へ流れて汚水処理場で処理されます。 庭や駐車場もコンクリートで覆ってしまうと雨が浸透せず雨水管に流れ込むようになります。

自然現象として降った雨は人間の都合で自然には還らず人工的に処理されていると言っても過言では無い気がします。

その結果大雨なんかが降ると雨水管がキャパを超え氾濫したり、土地が保水しないので気温を下げる要素がなくなり都市部の高温化に繋がっているんです。 打ち水を行うと少し暑さが和らぐのは、水が蒸発する時に熱も奪ってくれるので(気化熱)昔から重宝された生活の知恵ですね。

行政では住宅の分野でも『雨水浸透』にようやく力を入れ始めました。

具体的には雨水管へ流していた雨水を宅地内で浸透させるように浸透桝を設置したり、エントランスや駐車場もコンクリートではなく浸透性のある材料で仕上げるなど出来ることは多々あります。

雑草が生えてくるのが面倒だとお考えかもしれませんが対策はいくらでもあるんです。家の周りをただ安直にコンクリートで仕上げるより家そのものも素敵に見えますよ!

雨が多いこの時期だから雨から自分の生活環境、将来の地域環境を考えるきっかけにされてはどうでしょうか。

 

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